つきのわのお散歩

木工、染織の工房「つきのわ」と柴犬「小豆」の日常

ツキノワタケ ダーニングマッシュルームの2

ツキノワタケの生える、秋田県由利本荘市

なかなか住みよい土地ということで一部では有名です。

 

というわけで続きです。

 

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1でセンターを出してある角材を木工旋盤にセットします。

大まかでもいいと思うのですが、やっぱりある程度センターがでてないと加工もしにくいし、均一になりません。

 

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傘に入る丸ホゾを穴の径と同じように加工。

あとは持ち手の部分をフリーハンドで削ります。

ので一個一個、少しづつ形が違います。自然に生えているキノコだって全く同じ形がないように、世界でこのキノコは、このキノコだけなんだ。と思っていただけたら幸いです。

決してサボっているわけではありません。決して!

 

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一通り整形が完了。丸ホゾの径も一個一個ノギスで寸法を測っているので、結構慣れるまでは辛いです。

 

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手ノコで余分なところを切り落とした状態。

切りっぱなしの跡が残っているので。。。

 

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ホゾ部分をチャックにかませて、お尻部分をサンドペーパーで滑らかに。

 

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木工用ボンドで接着。ボンドをはみ出すぐらいに塗って、乾燥するまで1日程度おきます。

 

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接着した時にはみ出したボンドや、傘と石づきの接着部分の段差をサンドペーパーでならします。この時に最終仕上げ。水拭きして浮きだたせたケバを再度#240で磨きなおします。ちなみに書いてませんが石づきも水拭きしています。

ツキノワタケはクリ、オニクルミを材料に使用していますが、両方とも木の性質上ケバが起きやすいんです。ので結構この辺の仕上げは気を使います。

 

 

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仕上がったキノコたち。

あとはオイルを塗って完成です。

 

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オイルはリボス社クノスクリアを使用しています。コスト的にはもっと安いものもあるんですが、やっぱり安全ですね。製品を手にする人にとっても、作業する僕自身にとっても。気持ち甘い香りがして、よく伸びるので作業性も良好です。

 

オイルを拭き取る前に#400の耐水ペーパーで軽くこすります。木の導管(細かな穴)に木くずとオイルをすり込むことで目止めの役割を果たし、手触りもよりよくなります。

 

このような行程を経て、ツキノワタケは生えてきます。

もっと良い方法はいくらでもあるかもしれません。

でも今現在、この流れに落ち着いています。

 

これまでツキノワタケを手にしていただいた方、これから我が家にツキノワタケを迎え入れたいとお思いの方にも。

少しでもつきのわの雰囲気を感じていただけたらと思います。

 

長文にお付合いいただきありがとうございます。

これからもつきのわをよろしくお願いします。